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知的障害者の入所施設を解体して、知的障害者が地域の中で生 活できるための 条件を整備することを障害者施策の方向とすることを、ここに宣言する。 知的障害者本人の希望と関わりなく、施設入所を当然のことと してきたのでは ないか？ 「あなたは、どこに住みたいのか」、「あなたは、誰と暮らし たいのか」、 「そもそも、あなたは、何をしたいのか」という問い自体が発せられないまま、入所施設に 入っているのが一番幸せと、外部から決めつけられている。 しかし、地域の中にこそ普通の生活がある。 それが知的障害者の生活を豊かなものにすることは、多くの実 践の中で実証さ れている。 重度の障害を持った人たちであっても地域での生活を送ること ができる。 特別なニーズがあったとしても、知的障害者が普通の生活を送 ることを断念す る理由にはならない。 障害福祉の仕事は、その特別なニーズににどう応えていくかと いうことである。 知的障害を持った人たちの幸福を実現することこそが、障害福 祉の仕事の目的 である。 障害福祉の仕事は、知的障害者の幸せを最大にすることであ る。 時間はかかっても、目指すべきは施設解体である。 繰り返して言う。障害福祉の目的は、障害者が普通の生活を送 れるようにする ことである。 平成16年 2月21日 浅 野 史 郎 TopPageに戻る |